篳篥覚書控え帖 (更新2005.06.14)

良い響きを作る、抜けの良い音を作る
  メッても明るい響きを出す(音程だけ下げる、良い響きと抜けの良さを確保する)
 唇を柔らかくする
 唇の当たる範囲を指穴に応じて増減して必要な音程を確保する

 舌の開き具合を1ミリから2ミリとする
  広い方が塩梅などの操作が楽に行える
  息の流量を増やす(圧力をかけるのではない)
  腹の底から3メートル先の蝋燭を吹き消す様に出す
  吹き終わって開きが狭くなるのは口が堅いから
  1ミリ位の開き具合が吹き終わったら1ミリ以上に成ってるのが理想

体作り
 最初は苦しいから薄い舌で開きを1ミリから2ミリを確保して
 明るい響き、抜けの良い音色で吹く(とりあえず音程は二の次)
 これで腹・首・頬の筋肉を圧力に耐えるように慣らす(筋肉を硬くするのではない)
 口から咽と奥の容積を大きくするように吹く
 体が慣れてきたら音程を確保するように練習する(唱歌を歌いながら)
 唱歌を歌いながらとは体がその音程で響くようにするために絶対必要
 出きれば歩きながら吹きたい
ここまでの状態は一人で屋外で行うのを奨めます。意外と演奏場所は屋外が多く
周りに音が抜けるか吸収されてしまい貧弱な音でがっかりすることが多いので

これらにより結果的に「大きな音量」が得られる。
  大きな音量と言うより「きれいな音色」と少々の音量アップで遠方まで響くようになる

体作りが進む過程に合わせて適度な厚みの舌を作って行く(幾本も作るということ)

周りに影響を及ぼさない所での一人練習には息の足りなくなるような舌で行い
その舌も吹き込むことで落ち着いてくるので安定したら合奏用に廻し次の練習用の
蘆舌を作る。苦しいと安定せず周りに迷惑をかけることになるので合奏は安定している
物で行いたい。


篳篥は次のことをクリアしないと先に進めない
音作り(蘆舌作り、体作り、吹き方)
暗譜(これは三管共通で言える事)
 篳篥は管が短いのと澄んだ音色でないので遠方まで届かないので
 体を共鳴させて体を楽器の一部とする為にも必要なことだと思う。

 笙は複数の音を出しているので体に共鳴させると必要な音が大きくなる
 のではないかと思われる。
笙は唱歌では篳篥の旋律で歌うので上達者の演奏はその旋律が体に共鳴して
強調されて聞こえるのかも知れない