本管の調達 2005.06.10

 私が雅楽を始めた頃たまたまプラ管が登場した時だったのでプラ管から始めた。
それがあまり質が良く無くて苦しんだ。(質の悪さはかなり経過して判った)
その状態で宮内庁の先生に本管を頼んだけれどなかなか渡してもらえなかった。

ある時に他人のプラ管を吹いたら今までと違う音がするではないか即プラ管を新しく
して次の年の講習会で再度先生に本管を頼んだらその翌年の講習会に持ってきて
くれた。うれしかった。
 今までのレベルでは本管を持つ資格が無かったのだろう、皆さんの見ている処で
実際に吹いてから手渡してくれた。(言い訳はできませんと言って)
とても苦しくてまともに吹けなかったがそれ以来先生はどうやって吹いているんだろう
と模索している。

友人が先生から本管を手渡されたとき「気に入ったら振り込んでください」と言われていた。
考えてみれば其の時音を出さずに渡したからだろう、でも一度も音を出さない管を
渡すとは思えない、実際私の管と変わらずに吹ける、むしろ吹きやすいくらいだ。

やはり宮内庁の先生から本管を買えば音がでないのは吹き方がいけないからだと
理解できるから調整に余計なことを考えなくて済む、後はいかに音を搾り出すかにかかる


冬の演奏では本管の方が垂れる露も少ないような気がするし、音に暖かみがあるような
気がするのは私だけなのだろうか

本管を吹く人がプラ管を吹けば本管を吹かないプラ管だけの人より良い音で吹けるのも面白い