源さん気まぐれ日記

バックナンバー

[先月] [目次] [来月] [最新版] [トップ]

2007年8月4日(土) 道樂

何時ものことだが道樂(みちがく)は大変です
気候により盧舌の変化が一定でないこと
足元の振動などが盧舌に影響してくること
なにより演奏に向かない歩く早さ

それでも宮内庁の先生方は立派に演奏してくるのだから
何かあるんですね、研究しなくちゃ

2007年8月6日(月) 雅楽の和

古代概念を探ることが出来るような気がする

大陸から持ち込まれた楽器は正倉院に保管されているだけでも多数です
その中から雅楽に使われたのはわずかなものでした
しかも
楽器の能力を抑えた演奏に特徴があります
打ち物の太鼓、鞨鼓、鉦鼓などはパターン化された奏法以外はほとんど行いません
弦物の筝、琵琶なども主旋律を奏でることが出来るのにやはりパターン化された
奏法を行います
雅楽らしい音色を響かせる笙も
輸入されたとき17本音が出せるのに2本はリードが付いていません
また一オクターブ連続して出せません、要するに主旋律を吹けません
篳篥の場合リード部分の構造上倍音を出せません、構造に手を加えれば
可能だと思うけど
唯一龍笛は二オクターブ連続して出せるので主旋律を吹けます
しかし演奏方法でたがをはめて不自由にしています

従って雅楽とは足りない物が集まって何かをかもし出すように考えられて
いるらしい。これが聖徳太子時代の「和」のありかたなのかも知れない
政治も同じなのかも知れない、完全な者は存在しないから「和」を大切に
しなければ心の安らぎは得られないのかも知れない

その後各楽器は独立して何かを表現するようになってきています
日本では笙・篳篥の変形は見受けられませんが
多分古代でも独立して表現することは行われていたと思うけど雅楽の時には
「和」に集中して乱さないように心がけたのかも知れない

平安の時代に盛り上がりますがそれでも毎回仕上がりに違いが発生し
逆にそれを楽しんだんだろうなーと想像します

2007年8月7日(火) 顔を見せられない

日ごろの不摂生がたたって唇にできものが出来てしまい
篳篥を吹けなくなってしまいました
養生をして早く治るのを待ちます

2007年8月8日(水) 立秋

今日は立秋でした。それで本日から「平調」の曲です
久しぶりにやってみて意外と完成度が低いです
「三臺塩急」「老君子」「林歌」「王昭君」「小郎子」「扶南」「夜半楽」
それにしても馴染みのある平調らしい音ですね懐かしい限りです
本日はこれまで
次回水曜日に「春楊蛛v「勇勝急」それから
平調以外に「壱越調」「太食調」「高麗楽」を織り交ぜていきたいと思います

2007年8月13日(月) 雅楽の和

宮内庁の先生の雅楽研修会は毎度の事ながら基本を徹底してやります
口伝で仕込まれた先生方のやり方です。何か意味があります。
大陸からもたらせた雅楽が精錬されて日本らしい雅楽が出来て1200年
今伝えているのは1200年以上続くことを願って、続くであろう方法で行われています
多分基本がぶれれば続かないでしょう
実際基本を指摘されて演奏すればもう音色から良くなるのですから

雅楽の場合昔から問題があったと思います
それは龍笛です。音域が2オクターブ連続していて単独での演奏表現が出来るからです
「和」をかもし出す雅楽としては一番のネックとなります。
そこで古の方々は龍笛に制約を設けたようです
1.龍笛は主旋律ではない
2.篳篥のようなずり上げる演奏法をしない(地に染まらない)
多彩な表現が出来る楽器としては制約がきついと思います
もう一つは(天に媚びない)この部分は音をはずせると理解するか不協和音を逆用しているのか
多分後者で巧みに表現していたんだろうと思う
龍笛・篳篥ともここは譲ってはいけないところです。と言われた箇所があります
その部分では頭がギンギンとなったけどその後に揃う箇所にきてホットする感じでした
一曲の中でもうねりがあり、組曲の場合は曲の中にあったり曲ごとに明るさも変えたり
つくりあげられていたのではないかと思われます

持てる能力を抑えて「和」を追求する姿を感じます
音頭で吹き始めるときにこれだけ能力があるんだよと云えるだけかな

うまくなり始めた人が「私はうまいんだよ、こんなにうまいんだよ聞いて聞いて」と
合奏になっても飛び出してねじ込むような演奏は二度と聞きたくない音楽となります
他の演奏してる人も困ることになります
ところがそういう人はそのことに気づかないんだよね、弱ったことです。

2007年8月17日(金) 弱り目に祟り目

この間唇に出k物が出来て難儀したけれど、最近頚椎がずれてきているのか
ふくらはぎももの裏ケツにしびれが走りかがむのがつらい状況になってきました

どうやら安いパソコン椅子の影響かも知れない、ここに座ると長時間耐えられない
し、少し離れると徐々に復旧するのでこれだと思う

もともと集中力が長く持続しないタイプなので誠に困ります

2007年8月19日(日) 

明日から三日連続で雅楽の練習です。それぞれ会場が違います
二日目は公民館での教室で三日目は篳篥のみ

一日目と三日目は季節に応じて選曲しています。従って秋は平調です
二日目は初心者なので現在平調越殿楽をやってます

三日目のメンバーは腕を上げてきたので壱越調、太食調、高麗を織り交ぜていこうと思っています

2007年8月21日(火) 忘れ物

昨晩の雅楽練習に篳篥の管(プラ管)を忘れてきた人が居た。
練習会場に近いかたの予備(と言うより上達につれて買い換えて持っている管)を
借りて練習したけど、プラ管と煤竹の管2本があり
プラ管だと何時ものような不安定な音がしてました。煤竹に換えて吹いたところ
安定して音量も上がり音色がとても良くなりました
それ以降終わるまで煤竹の方で吹いていましたが本人もこれほどの違いがあるのかと
びっくりしていました。

そう言えば持ち主はプラ管は2ヶ月くらいしか吹いていません。やはり竹管で
練習したほうが上達も早いのかも知れない

もう一人の持っている竹管は白竹で少し音の抜けが良くないので煤竹の管のほうが
良いかもしれない
そうなれば宮内庁の先生に探してもらった方が当たりはずれが無く安心して
吹けると思う

2007年8月23日(木) ハードル越え

月曜日は篳篥4名での練習

今年の研修会の手前に「指が響くように」「一人だけ飛び出さない」「唱歌の時膝を打たなくてもリズムが取れる」
の練習をしておいたのが良かったのか最近音色もリズムも合うようになってきました。
指が響くことで合っていることを実感できるので飛び出して自分の音を確認する必要が
無くなったのかもしれない
龍笛と合奏しても今までと違い龍笛の音を聴けるように成長してくれている

昨晩は篳篥3名だけの練習だったけど一年前とは大分上達しハードルを一つ越えた感があります

平調の新しい曲をその曲の特徴的な部分の説明をするだけで唱歌も演奏もできるようになりました。

もう少し膝を打たないで唱歌をやる練習をしたいと思っています

2007年8月24日(金) テスト

ちょっとテストを

それを修正

[先月] [目次] [来月] [最新版] [トップ]

info@364.jp
Akiary v.0.61