源さん気まぐれ日記
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2010年5月2日(日) 上社御柱迎

本宮一之御柱前にて

帰って帰白祭のあと祈念撮影を
上社御柱迎えの神事に参加してきました。
好天に恵まれて少し汗ばむ新緑手前の気持ちの良い空気に包まれて歩きました
紫の柴舟には銭が沢山投げ入れられていました
総勢18名の道楽で存在感は表せたと思います

烏帽子の白鉢巻
烏帽子の白鉢巻部分を水平になるようにしないと烏帽子とは言えません
着装も所作もめんどくさいことを言われるようだけど
理に適ったことをしているだけだと気づくことを望みます
学ぶ姿勢も現れてくるので気を配る必要があります
2010年5月6日(木) 御宝殿葺合祭(落成竣工祭)
春宮午前10時、秋宮午後2時
修祓(しゅばつ)
降神(こうしん):壱越調調子(松和)
献饌(けんせん):壱越調胡飲酒破
清祓(きよはらい)(新しい御宝殿を祓います)
祝詞奏上
玉串奉典:壱越調賀殿急
撤饌:壱越調武徳楽(実際には吹ける時間がありませんでした)
昇神(しょうしん):壱越調調子(松和)
退下
秋宮は工事中なので立姿での演奏となり
五常楽急
越殿楽
倍臚
で終了
神事が終れば福餅を役員さんが投げます
川上さんの奥さんが福俵が欲しいとのことでしたので役員さんに頼んで
空になった福俵を一つ頂きました

この長持の中に福俵が入っています、かなり重いです
2010年5月9日(日) 御柱事故

悲劇が起きた翌早朝の春一現場です。事故後知らない内に建られていました。
そのままではなお危険だからです
先端部分に色の薄い所がありますがその辺りに居た方々が75度位立ち上
がったとき落ちました
切れたワイヤーはさらに下へ4m程下がったところです。原画では切れ端が
見えます
7日は午後8時に新しい御宝殿へ遷座祭でした。終ったのが午後10時を
廻っていたので皆さんお疲れだったと思います
暗がりなので譜面を見なくて吹ける曲
それ以外の神事は燈が付いて譜面も見える状況でしたが初心者が居るので
慣れた曲になりました
結局吹いた曲は五常楽急、越殿楽、倍臚でした
8日は午前10時から御柱迎で出発が遅れてお疲れだったでしょう。私は御柱
へ呼び出されてしまったので参加できませんでした
春宮での神事も遅れてしまい春一の御柱も境内へ曳き込むことが出来ずに狭
い空間に大勢が立ったまま何故遅れるのか理由も判らずに待たされ大変なス
トレスが溜まった状態でした
思い起こせば前回の時も御柱迎が遅れたと思い出しました。反省事項が活か
されない御柱だったと感じます
役員方々が多分反省点を申し送ると思いますがまた活かされない御柱が来る
ことと思われます
今回の御柱一連の奏楽では大勢の方が参加してくれ今までに無い賑やかな奏
楽が出来たと思います。このまま精進して行けばレベルの高い演奏が出来る
ようになると思いますし期待しているところです
2010年5月11日(火) 舞楽抜頭
7時50分頃より着付け始めました
意外と小さい、童舞用なのか?工夫をしないと手足が伸びない
それでも何とか着付けて3回舞えました
さすがに連続で舞うのは疲れますね
演奏会の当日は舞台上で着付けようかと考えています
観客も飽きなくて良いかな?
それに毎回同じ雅楽の説明も聞き飽きたし
篳篥が非力なので外部から補充をしたいところなんだけど
予定してた人を否定しちゃった人が居るもんだから・・・弱ってます
私としては皆合流したかったんだけど
龍笛も古楽乱声を綺麗に吹ける人も近くに居るんだけど
2010年5月17日(月) 月曜練習
御柱期間中は練習が無かったので久しぶりの練習となりました
篳篥は宮紀、小正、松和、私 龍笛は古寛、笙は山光 合奏はしませんでした
黄鐘調音取、調子をカノンで
拾翠楽、鳥急、青海波、越殿楽、海青楽を唱歌演奏
宮紀さんも譜面を見て手付けがすぐ出来るようになりました
拍子も大分うまくなりました
多分打ち物をやればもう少し雅楽らしい拍子が出来るかも知れません
多分一人で吹いていれば早くなってしまうと思います
それは松和さんにも言えます
体を振ってリズムを取る人の特徴かも知れませんし一泊の中を三分割して
拍を取れるようになりたいところです。これは篳篥の場合なんだけど
大社から春宮遷座祭の記念写真を頂きました
夜遅くの為かくたびれた顔が並びます
2010年5月18日(火) 舞楽抜頭練習
22日に迫った演奏会に向けての練習です
が
久しぶりに笙の武徳さんが来たので全員分平調音取をやってもらいました
だいたいこの位やれば皆さん音程が揃ってくるはずだけど・・・
越殿楽二返、二番で付けて
君が代二返
倍臚二返、二番でつけます
五常楽急を吹いている間に舞人の着付けを
意外と皆さん事前準備をしてくれません、着付けが終れば即演奏とは行きませんでした
それから位置替えをしてようやく始まります
抜頭音取で舞人登場
当曲
最近三の鼓(鞨鼓代用)をやる人が居ません、やりたい人の足を引っ張る人が居るとのこと、何時までたっても向上心の無い団体から抜け出せませんね
それにしても装束を付けて面を付ければ見るからに暑そうです
実際玉の様な汗が噴出しています。夏場は無理ですね
袍は今回限りかも知れません、人工シルクの作品を購入してもらうよう働きかけます
差貫も模造品で簡単に洗える物を作った方が扱いやすいと思います
裲襠までは作れませんが穂高のことを考えれば作りたいですね
二回目は面をはずして装束だけでやりました。感覚を養うなら面を付けた方が良いけど
石膏なので水分を吸わせたくありません、防水スプレーを吹きたいな
それでも軽い面だし割合良い面構えなので気に入っているんだけど
面は髪の毛を付けて牟子との接続を工夫すれば完成となります
そう言えば袍の袖がとれそうなので補修をしないと、糸は篳篥は持っているのでやります
着付けの時に余裕を持たせないと舞えないようですね、裲襠にも余裕が欲しい
22日は舞だけは完成度の高いものを見せられそうです
2010年5月19日(水) 抜頭特別練習
演奏会の為に特別練習です
抜頭を面も装束も付けずに二回
その後舞台入場の練習と配置の確認、当日変更されることもありますが
練習しておくことは大事なことです
第一部管絃の練習
音取、越殿楽、君が代、倍臚
退出の練習
舞楽用の入場の練習
面と牟子を付けて練習、今夜は着付けの手本のように面と牟子を付けてみました
正式な方法だと安定するようです。勉強になりました
そうそう諏訪大社の水野権禰宜夫妻がゆいなちゃんを連れて見に来てくれました
水野さんは抜頭を舞ったひとです
一番最後に少し教えてくれているようでした
今日は袍と面の手直しが出来ずじまいでした、金曜日までには何とかしないと・・・
2010年5月20日(木) 演奏技術
演奏技術と言えばやはり技ですから職人の世界と同じく先輩から盗みます
教わった技は身に付きません
盗むか自分で工夫します
雅楽の場合宮内庁の先生から盗みます、実際先生は教えたとは言いません
CDやDVDから盗みます
太鼓などの打ち物も持ち方など基本動作は教えてくれますがそれ以上詳しいことは
教えてくれません
それから先は先生やCDやDVDなどから盗むか参考にして工夫します
龍笛の場合指をどのように動かそうが目的の音が出れば良いと指導をしています
しかし先生はどのように吹いているのか聞けば見やすいような姿勢で吹いて見せてくれます、しかしこのようにしなさいとは言いません
ところで雅楽と言う家があったとしてその家にはいくつ物入り口があって
その入り口に向かっていくつ物木戸口があって
何処からでも入れるのかも知れない
要するに楽器演奏から入る入り口
舞から入る入り口
打ち物から入る入り口
絃物から入る入り口
朗詠から入る入り口
楽器も高麗や神楽から入る入り口
何処から入っても雅楽を楽しむことが出来る(雅楽と言う家に入れる)
と思うようになって来ました、昔もある程度思っていましたが
辿り着く距離(時間)はそれぞれだし本人努力も影響するし
だからこうしなさいとは言えないのが本質かも知れません
天大の佐藤先生に伺ったことがありますが早く上達するには「好きに」なることだと
指導者は状態を見抜ける「目」を持ち適度な達成感を感じさせる仕掛けを考えて
実践することだそうです
これは教育の原点ではないかと申しておりました
なるほどと合点がいったものです
それを実践するとなるといかに難しいかが判ります
実際難しい
2010年5月21日(金) 舞楽抜頭特別練習
笙の四季恵さんが来てくれました。抜頭は見失っていたようですが
終る頃には吹けていました。さすがだと思います
龍笛の中で抜頭音取に挑戦しそうなのは内山昇君くらいしか居ません
寂しい限りです
明日は小正さんは開演ぎりぎりになるそうです。其の間だれか抜頭音取を
吹かないといけません、有賀さんはそんなこと何にも考えていなかったようです
全員が音頭をやるつもりで練習するようにと言っておいたけど・・・
まだ大勢に披露するほどの技量がありません、出来れば内々のサクラを集めて
ささやかにやりたいところだったけど、大分宣伝が効いているようです
それに見合う練習が出来ているとは思えません、弱ったことですがしかたがありません
現実を見ていただくしかありません
今更音が違うなどと注文をつけているゆとりはありません
今回の着付けでは袍の紐上にゆとりを持たせるようにしました。
差貫を少し下げた方が良いかも知れません
金帯の紐を左右同じ物にしようかな、一応用意はしてあるけど 明日現場で考えて見ます
2010年5月22日(土) 舞楽抜頭本番


左側は舞台上で装束を着ているところです、このステージは右側から出てくる
様に設計されていません
それなので当初予定していたように舞台上で着装することになりました
一般観衆はそのような場面に居合わせることが少ないので舞台裏を覗けて時間
をもてあそぶことなく良かったかな?
右写真は真剣に舞っている姿です、休んでいる訳ではありません
リハーサルよりうまく行ったと思います。回数をこなせば何とかなるもんだと
実感いたしました(若い力はすごい、今日一日の上達振りにも目を見張ります)
これである程度の底力が付いてきたような気がします
ゆっくり楽しみながらやって行けば良いと思います
御柱で舞楽をやるのが念願でした、それも自前で、それが出来ました!!
皆さんに感謝申し上げます
笙3名、篳篥5名、龍笛10名、舞人1名、鞨鼓1名、太鼓1名
迫力もありましたね、これならもう少し宣伝しても良かったかな?
もったいないくらいでした
課題・要望もありました
地布の緑と廻りの赤(緋毛氈)の配色はいけません!!
(抜頭の説明の精神状態を考えればそれも在りなのかも)
地布の3間四方の物を作りたい(舞台の厚み分大きく)
廻りに白色(ベージュ)の布を数枚用意したい
地布を止める工夫もしたい
円座風の座布団を作りたい(市販の安い物があれば尚早く解決できる)
欄干も作りたい
2010年5月24日(月) 月曜練習
篳篥:宮紀、小正、松和、私
黄鐘調調子(音頭:松和)
朝倉音取を数フレーズごと吹き回し(CDを十分に聴いてくる様に指示)
先週出来なかった「西王楽破」と「千秋楽」の唱歌演奏、西王楽破音頭:小正、千秋楽:宮紀
珍しく御柱の話をして時間をつぶした
宮紀さんの希望で越殿楽二返の唱歌と演奏(音頭:宮紀)、鳥急の演奏(音頭:宮紀)
宮紀さん随分上達しました。あらゆる調をやると変な癖が付かないようになると思います
まだ吹いていない曲もあるので色々挑戦してみたいと思います
さて盧舌作りの季節がやってきました、段取りをやってありません、あせる!!
2010年5月25日(火) 火曜練習
先日の演奏会の反省会の日です
しかし最初に東山田公民館にて何時ものように練習をやりました
龍笛メンバーは黄鐘調をやってます
篳篥は集まりが悪く小正、私、松下、森口
中学生が来るまで黄鐘調調子
黄鐘調音取
結局盧舌の調整で終りました
下諏訪中学校では3年生が1年生に雅楽を教えて引き継ぐのだそうです
二人は篳篥プラ管を学校から買い取りたいと言ってました
実際問題として継続は大変だろうなと思います
8時を廻った頃から雷と強烈な雨で僅かの距離を移動しただけなのに
足元はびしょぬれになってしまいました
反省会と言うよりも懇親会と言う内容だったと思います
守屋さんは5年雅楽をやっていて初めて人前で吹くことができ感激している
山光さんは抜頭の二順目からスッパと決まるので気持ちよく吹けた
久美子さんは興奮して寝付かれなかった
千代子さんは実質2年で是までやってこれてよかった
それぞれの思いを申してました
2010年5月31日(月) 月曜練習
今夜も合奏はなし
篳篥:宮紀、松和、小正、私
黄鐘調調子
君が代
平蠻楽の唱歌演奏
黄鐘調はこの譜面で全部吹いたことになります
宮紀さんのリクエストで鳥急の唱歌演奏
龍笛が隣の部屋から拾翠楽が聞えていたので拾翠楽の唱歌演奏
龍笛が越殿楽だったので越殿楽の唱歌演奏
越殿楽の一行を各自持ちまわりで一人で吹いてもらいました
「しっとりと」吹くのが条件で
宮紀、小正、松和、私
私が二行目まで吹いて二行目を松和、小正、宮紀
引き続き私が3行目を吹いて松和、小正、宮紀
長慶子の舞楽吹きの唱歌演奏で時間となりました
宮紀さんの演奏技術がびっくりするほど良くなりました
曲によって特徴的なフレーズでは戸惑っていますがそれに引きずられること無く
吹けるようになってきています。高音での安定度が今一ですが
練習量で乗越えられると思います
小正さんの音程が安定してきました。どこか吹っ切れたのかも知れません
連続音での拍子の取り方もマスターしてきたようです
課題は突然現れる音程に唱歌が付いていけないところかな
これも練習量で克服できることです
平蠻楽は特に連続性が突然切れる部分が多い曲だと思います
その辺を楽しみながら吹ければと思いますがまだ合奏をしていないので
その醍醐味は発見出ていません
松和さんは今盧舌の良いものが不足しているかも知れません
演奏中に音程が上がって行ってしまいます
今まで気になっていた連続音の拍子抜けが今夜は感じられませんでした
さて未だに盧舌作成になっていません、なんとかしなければ・・・あせる